中国の人権弁護士にノーベル平和賞か |
下記ニュースについて
中共当局から迫害を受けている人権弁護士・高智晟氏(Gao Zhisheng 写真)に関しては、このブログでも取り上げたことがある。
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/538403/
昨年8月、北京オリンピック・ボイコット決議案(決議案610号)が下院外交委員会に提出された際、共同提案者の一人イリアナ・ロスレーティネン議員(下院外交委員会で共和党の筆頭理事)が、決議案に関連して、高智晟氏が米議会に宛てた書簡を公開した(9月20日)。
その中で高氏は、「今日中共は、世界中にその道義堕落戦略(moral corruption strategy)を広めている。中共の手で五輪が開かれれば、世界規模での道義堕落に道を開くことになろう」と述べている。
そして、中共が、五輪の成功確保という名目で活動家の予防拘束を強化する中、米議会が五輪ボイコット運動の先頭に立つよう訴えた(「血塗られた五輪」「手錠五輪」といった表現が書簡中に見られる)。
高氏がノーベル平和賞を受賞すれば、中国共産党の人権抑圧を追及していく上で、大きなテコになるだろう。
イザ!ニュース
中国の人権活動家にノーベル平和賞か、10日発表
08/10/8 16:15更新
ノルウェーの首都オスロで10日発表される今年のノーベル平和賞。欧州の専門家やブックメーカー(賭け屋)の間では、中国などの人権活動家が有力視されている。授賞式が行われる12月10日が世界人権宣言の採択から60年に当たる上、中国の人権状況と絡めて注目された北京五輪の年だったことが理由だ。
ロイター通信によると、国際平和研究所(オスロ)のトネソン所長は「(中国の)胡佳氏と高智晟氏の2人が最有力」と話す。
胡氏はエイズ孤児の支援などに当たり、高氏は住宅などを強制収用された農民らの弁護を担当。2人とも国家政権転覆扇動罪で有罪となり、胡氏は実刑判決を受けた。高氏は執行猶予付きだったが、昨年9月に拘束され現在も当局の厳しい監視下に置かれている。
北京五輪が終わり、「授賞が五輪の妨害になる」との批判を懸念する必要がなくなったことも「中国有力説」の背景にあるとトネソン氏は説明する。(共同)