「朝鮮非民主主義人民収容所」創立60周年に寄せて |
北朝鮮が5年ほど前、ジョン・ボルトン米国務次官(当時)を「人間のクズ(human scum)」と呼んだことがある。この言葉は金正日にこそふさわしい。
恥ずべきことに、明日9月9日、朝鮮非民主主義人民収容所(北朝鮮)が創立60周年を迎えるという。
俗悪きわまりない個人崇拝行事に、また栄養失調の人民が多数駆り出されるようだ。
なぜ、“人間のクズ”金正日が絶対権力をふるう最低最悪の体制をこれほど長く存続させてしまったのか。9月9日は、皆(特に政治家)がそれを反省する日にせねばならない。
自民党総裁選でも、当然、各候補者の考えを問う必要がある。
とりわけ、日朝正常化推進議連(会長・山拓。別名「百害議連」)のメンバー石原伸晃氏は、同議連顧問・加藤紘一が「帰国した拉致被害者を北に送り返すべきだった」と発言したこと等について、自らの姿勢を明らかにすべきだろう。
北朝鮮への経済制裁に反対するなど、怪しげな対応が目立つ石破茂氏についても、メディアがしっかり追及してもらいたい。
「安全保障問題の第一人者、石破氏」といった表現が紙面に踊るようでは、メディア自体の見識も問われよう。