森・加藤の「和解」はどうでもよいが…… |
かつて「加藤の乱」で当事者だった森喜朗元首相と加藤紘一が手打ち式を行い、和解したという。
“既往をして既往を葬らしめよ”(Let bygones be bygones.)というわけだろう。もともと理念的な対立があるわけでもないユルフンの二人が、適当に引っ付いたとしても、特に驚くには当たらない。
問題は、この二人に代表される没理念派が、金正日との間でも、同じ感覚で「和解」を夢想しているらしいことだ。
戦術的に、拉致問題を解決すれば経済的見返りがあると匂わすのは構わないとしても、戦略次元では、あくまで金正日の除去に狙いを定め、圧力を強化せねばならない。
森・加藤あたりの「助言」に福田首相が乗るようだと、日本は相当危ないことになろう。