過激な行為(北京開催強行)を排し、冷静な対応(世界分散開催)を |
アテネでの聖火採火式に続き、経由地のロンドン、パリでも中国政府の人権弾圧に対する抗議行動が展開された。
ただ、報道を見る限り、チベット問題のみがあまりにクローズアップされている感がある。
もちろん、騒乱直後という状況下、ある程度は理解できるが、長野では、脱北者強制送還問題も大きく取り上げられる必要があろう。
中共が、国連難民協約に違反して、送り還している脱北者の中には、日本人拉致被害者やその家族、あるいは重要情報をもつ人々も含まれるはずだ。
いまや五輪に関しては、過激な行為を排し、冷静な対応を取るべき時である。
すなわち、共産党独裁下の北京で五輪を強行するといった過激な行為に走るのではなく、世界各地での分散開催とするのが、冷静な大人の対応だろう。
例えば、マラソンをはじめとする陸上長距離は、多くの国が直前合宿を行う日本(例えば大阪)で開催すればよい。
準備に余裕を持たせて10月頃の開催とすれば、選手の健康面からも、酷暑・大気汚染下の北京より、どれだけ望ましいか分からない。
ワールドカップ・サッカーが、すでに複数国開催(日韓)という前例を作ってもいる。
北京で行うのは開会式だけでよいだろう。
そして、開会式のみのボイコット、という「国境なき記者団」の提案に私は賛成だ。