ペロシの北京批判。日本のカウンターパートは…… |
下記ニュースについて
2日前のエントリ「中共と北が結束強化か」で指摘したとおりの事態が報じられた。
チベットにおける中国共産党の暴圧的振る舞いに国際的監視の目が必要なことは論を待たないが、それにのみ目を奪われてはならない。
東の中朝国境地帯でも、脱北者に対し、国連難民協約違反の理不尽な暴圧が強化されている。
ナンシー・ペロシ米下院議長(民主党)が、ダライ・ラマと会談し、チベット騒乱に関して、北京政府の対応をはっきり批判して注目を集めた。
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=4495528
米議会史上最も左寄りの議長と言われるペロシが、ブッシュ(沈黙している)より厳しい発言をする。こうした形で米議会は、対外的にも、対政権の関係でも、存在感を高めてきたと言えよう。
翻って、日本でペロシの位置にある衆院議長・河野洋平が、チベット事変や脱北者強制送還について、何か意義ある発言をするだろうか。考えるだけ時間の無駄というものだ。
河野のことだから、早く北京に飛んで胡錦涛を慰めねばなどと、逆の夢想に耽っているかも知れない。
河野については、下記エントリ参照。
http://island.iza.ne.jp/blog/month/200708/2/
2008/03/22 19:34 【共同通信】
脱北者40人を拘束 脱北者40人を拘束 中国当局、摘発強化か
【ソウル22日共同】米政府系放送局「ラジオ自由アジア」(電子版)は21日、中国の公安当局が北京五輪を控え、中朝国境地帯で北朝鮮からの脱出者(脱北者)の摘発を強化、17日には遼寧省瀋陽市で約40人を拘束したと報じた。中国内の韓国消息筋の話としている。
中国に潜伏中の脱北者はラジオ自由アジアの取材に対し「国境での取り締まりが強化され、当局に脱北者(の所在)を通報する住民も多い」と語った。ラジオ自由アジアは、チベット自治区ラサでの暴動鎮圧と連動した動きとの専門家の見方を紹介した。