「敵基地攻撃力」 整備を争点に |
下記ニュースについて
このブログでも、かねてより、わが国は敵基地攻撃用ミサイルの開発・配備を急ぐ必要があると述べてきた。
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/234007/
政府は国会において、繰り返し、危急の場合、相手のミサイル発射基地を叩くことは憲法違反ではないとの答弁を行っている。
にもかかわらず、公明党の反対などを理由に、実際の開発には踏み込まずに来た。これは政治の怠慢、リーダーシップの欠如という他ない。
今の段階で、首相や閣僚が、核武装の可能性に言及すべきとは言わない。いたずらな混乱を避けるため口をつぐむというのは、政策実現の優先順位を考慮すべき政治家の立場としては理解できる。
しかし、敵基地攻撃能力の整備は、中国や北朝鮮が核ミサイル開発・配備を続けている状況下、国民の安全を守る上で、政治の義務であろう。
日本が、ミサイル配備すると言えば、「将来核弾頭を搭載するつもりだろう」と疑ってくれる周辺諸国もあるはずだ。
そのことによって、核武装論議に入ることなく、日本の交渉力を向上させることもできる。
戦略的判断ではなく、単なる行動マヒによって、取るべきオプションを取らないというのは、日本政治の弱さを示すものである。
イスラエルの危機意識を、少しは参考にしたい。
イザ!ニュースより
イスラエルがミサイル実験 核弾頭搭載可能
2008.1.18 11:42更新
イスラエル放送は17日、同国軍が核弾頭搭載可能なミサイルの発射実験を同日行ったと報じた。国防省は「ロケット推進力を調べるためのミサイル発射に成功した」と発表したが、詳細は明らかにしていない。
AP通信によると、既存の核搭載可能な中距離弾道ミサイルの性能を向上させた「ジェリコ3」の実験との見方が出ている。イスラエルは、パレスチナ武装勢力のロケット弾攻撃やイランの核武装に備えてミサイル防衛システムの強化を図っている。
イスラエルは事実上の核保有国とみられている。同国のオルメルト首相は14日、国会で「イランの核保有を認めることはできず、いかなる選択肢も排除しない」と述べ、イランの核武装阻止のため武力行使を辞さない考えをあらためて表明した。(共同)