ボルトン回顧録より(2) |
2006年7月4日、北朝鮮が日本海に向け、7発のミサイルを発射した。
それを受け、ライス国務長官が日韓など各国外相と緊急電話会談を行った。
その結果が、翌日午前7時のビデオ会議を通じ、ライスからボルトンにも伝えられた。
日本に関するライスの説明ぶりについて、ボルトンは次のように書いている。
日本の麻生太郎外相は「やはり非常に強い姿勢だった」、そして、ライスは「少し彼を抑えねばならなかった」という。このライスの言葉に私はいらだちを覚えた。私は、日本が、安保理決議の前面に出ることを望んでいた。われわれによって抑えられてはならない。(John Bolton, Surrender Is Not an Option, P.293)