スーザン古森さんと高畑絵里子さん |
西村真悟代議士が「拉致議連のワシントンDC訪問」と題する文章をホームページに載せた。
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi
重要な論点が並んでいるので、ぜひ原文を読んでもらいたい。西村議員は最後を次のような謝辞で締めくくっている。
日本人拉致問題に理解と同情を示し、訪問団をいつも支援してくれるアメリカの方々、そして、在留邦人の方々に感謝したい。特に、スーザン古森さんはいつも暖かい笑顔で迎えてくれる。スーザン古森さんの、長年にわたる拉致被害者家族と我々訪問団に対する献身的なご支援に心よりお礼を申し上げたい。
細かくは触れないが、米国法や立法過程に詳しいスーザン古森弁護士には、訪米のたびに、多岐にわたってお世話になっている。
例えば、われわれが米政府高官や議員らに手渡す文書が、きちんと様式に則った的確な英語になっているのは、もっぱらスーザンさんのおかげだ。
もう一人、今回の訪米を成功に導いてくれた功労者が、終始見事な通訳をしてくれた高畑絵里子さんだ。
高畑さんは、現在、ジョージタウン大学の経営大学院に通っているが、プロの同時通訳として、国際ビジネスの現場で働いた経歴を持つ。
本来なら、私の給与の2カ月分ぐらいの謝礼は出さねばならぬところだが、完全ボランティアで通訳に当たってくれた。
特に、11月14日に到着した平沼赳夫会長以下、議連本隊は、2泊4日の強行日程の上、休む間もなく会合日程が入っており、当然、時差ボケと疲労から、思わぬ言い間違いも出てくる。
議論そのものの筋は通っているから、すぐ間違いと気づくが、普段から拉致問題に関心を持ち、関係文書で予習万全だった高畑さんでなければ、カバーしきれなかったかも知れない。
例えば、私も含め、言い間違いが頻発したのが、「テロ支援国家指定解除に反対」「テロ支援国指定の継続支持」および類似の表現だ。日本語の場合、漢語が並ぶため、どうしても順番が入れ替わってしまったりする。
「テロ国家指定解除を支援すべき」と言った人もいたと記憶するし、「テロ指定の理由に拉致が入っているでしょう!」と言わんとして、「拉致指定の理由にテロが入っているでしょう!」と語気を強めた人もいた。
聞いているこちらも、同じく時差ボケで、「何かおかしいが、まあうまく訳してくれるだろう」といった調子で、あえて訂正の労を取ろうとしなかった。
議連代表の先生方は、みなパワフルで、言い間違える際も、確信に満ちた調子で間違える。また、松原仁議員が、「これから、今日の昼、ヒルに会いますが」と無意識のダジャレを、よく響く低音で、2,3度繰り返した時など、高畑さんは思わず笑いそうになったらしいが、さすがにプロだけに、淡々と自然な英語に直していた。