推薦: 岡本幸治 『インド世界を読む』 |
安倍首相一行が、インドなど数カ国歴訪に出発した。
インドについて、私がこれまで最も多くを学んできたのは岡本幸治教授の諸論考だ。
岡本教授は、私の師匠筋の一人勝田吉太郎京大名誉教授の高弟で、保守派の論客としてつとに名高いが、近年、関西方面の有志を束ねた研究会「21世紀日本アジア協会」(日亜協会)を、伊原吉之助帝塚山大学名誉教授らと主宰するなど、その活動に衰えは見られない。
私も同協会の理事の一人で、今年5月の憲法記念日の前後、大阪の街を岡本教授とともに動き回る機会があったが、リュックサックをかついで大股に進むその姿に、インド亜大陸仕込みの強靱さを感じさせられた。
今年秋には、カシミール地方を踏査する予定と聞いている。
教授の近著『インド世界を読む』(創成社新書、2006年10月)は、日印関係進展を控えた今、必読の書と言える。
なお、日亜協会のウェブサイトに、月例会の案内や理事のリレー・エッセイが載っている。
http://www.jas21.com/essay/essay5.htm