福井県立大で同僚だった安秉直教授 |
下記、黒田記者の紹介記事にある「近代化論」の代表的論者が、安秉直(アン・ビョンジク)ソウル大名誉教授だ。
同教授は、ソウル大退職後、昨年9月まで、福井県立大学で経済史を担当しており、偶然、私と同僚の関係にあった。
学内の研究会で、毛沢東主義者の中国人教員と倦むことなく論争を続け、「中国の今の歪んだ経済のあり方は、周りにとって迷惑だ」といった厳しい台詞を飛ばしておられた姿が印象に残っている。
安教授は、慰安婦問題でも一貫して「日本軍強制徴用説」を批判する正論を吐いてきた。このブログでも紹介したとおりである。
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/253192/
イザ!ニュース 07/08/15 23:52
東亜日報「日帝時代、韓国は近代化」 多角的な見直し強調
【ソウル=黒田勝弘】「日帝時代は暗鬱な時代ではなく、資本主義が根を下ろし、すべてが新しく始められるダイナミックな時期だった」-韓国が「日帝時代」と称される日本支配から解放された記念日の15日、韓国の有力紙・東亜日報が最近の韓国の学者のこんな主張を紹介しながら、日本統治時代の歴史を多角的に見直す必要性を強調する論評を掲載した。
「日帝時代の再構成」と題するこの論評は洪賛植論説委員の手になる。「学界の日帝時代研究が新しい段階に入りつつある」とし、韓国で「植民地近代化論」として活発な1930年代研究などを紹介するとともに、解放記念日である「8・15光復節」は「日本に対する怒りを噴出し、過去を“他人のせい”にして終わるのではなく、歴史から教訓と知恵を学び、再び国を奪われないよう省察の日にしなければならない」と、日本非難より反省を強調している。
論評は最近、学者、研究者の間で従来の「収奪論」に対抗し「近代化論」の成果が相次いで発表されているとし、たとえば日本統治時代の1910~45年の経済指標の分析から「年平均の経済成長率3.7%は当時の先進国の1%より高く、人口も1633万人(10年)から2430万人(40年)に増えるなど(従来の貧困説とは逆に)経済事情はよかったという証拠が出され、収奪論で過去を認識してきた人びとを当惑させている」と指摘している。
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(以下略)