舛添要一氏のワープした自己顕示欲 |
半端なタレント舛添要一氏が、参院政審会長でありながら、政策を語る前に、「裸の王様」云々と安倍首相の“品評”に走っているのは、自民党・安倍政権にとって明らかに不都合な話だ。
桝添氏は政治家として二流ないし三流だろうが、「国際政治学者」としても、寡聞にして、これはという発言、文章に接したことがない。
かつて大学院生だった頃、当時、東大教養学部助教授の肩書で、派手な赤シャツなど着て、テレビで売り出し始めた桝添氏の新刊書を手に取って驚いたことがある。
本の中身に関してではない(当時私は、本の乱買い、乱読状態だったが、氏の書いたものは、斜め読みする限り内容が薄く、一度も買ったことがない)。
驚いたのは、著者のプロフィール欄に、「6才で当用漢字をすべて書き」云々とあったことだ。“神童”をアピールしたかったのだろうが、自己紹介にこんなことを堂々と記す人がいるとはまったく想定外だった。
その後、指導教官の一人から、「ある会合で桝添さんと同席したが、フランス人の奥さんとの離婚訴訟を、今フランスの裁判所で行っていて、時々フランスまで飛び、フランス語で弁論を展開していると、胸をそらせて語っていた」というエピソードも聞いた。
自分は頭がいいと思わせたい自己顕示欲が相当肥大した人のようだが、出してくる例が「この男おかしいのではないか」と思わせるものが多く、逆効果になりがちというのが難点のようだ。
自省を促すためにも、桝添氏個人の票は大幅に減った方がよいと思うが、その分が他党や棄権に流れないよう、しっかり政策を語れる人を前面に出すことを、自民党には求めたい。