姉の横で、はにかむ増元少年(当時3才) |
家族会、救う会の編著で、下記2冊の本が同時出版された。
「北朝鮮拉致」の全貌と解決―国際的視野で考える
家族会、 救う会 編著
産経新聞出版 (2007/06)
1333円+税
ISBN: 4863060114
めぐみさんたちは生きている!―「北朝鮮拉致」家族会・救う会10年の闘い
家族会、 救う会 編著、協力:産経新聞社写真報道局
産経新聞出版 (2007/06)
1500円+税
ISBN: 4863060068
前者はタイトルに堅い漢字が多く(特に「全貌」は極左が好きな単語なので、左翼オタクが間違って買うケースもあるのではと、密かに期待している)、一見取っ付きにくそうだが、2006年12月、東京で行われた国際会議の筆記録を中心にまとめたもので、写真もそれなりに入っていて、大変読みやすい。
私も3箇所ほどで登場しているが、話し言葉のままながら、きちんと推敲してあるので、ポイントは整理されていると思う。
後者は大判の写真・資料集で、拉致問題に関心をもつ人にとっては必携といえよう。貴重な家族写真も数多く含まれている。
私にとって特に印象的だったのは(あえて一つだけ挙げれば)、増元照明・家族会事務局長(当時3才)が、姉のるみ子さん(当時5才)と並んで写っている写真だ。
はにかんだ表情を浮かべる増元氏(当時ハニカミ王子という言葉はなかったが)の顔は、驚くほど現在の増元氏そのままである。
これは同氏が、少年の純真を、少年の頃抱いた姉への思いとともに、人並み以上に持ち続けているせいではないかと、勝手ながら感じた。
そして、この少年を姉から引き離した者に対し、改めて強い怒りを覚えた。